恋心というものは基本的に矛盾しているものなのです。


だって私は同じクラスの流川くんのことがとてもとても大好きで、彼とたくさんお話したいなぁと日々思っているのですが、いざ会って話そうとするとこんなこと言ったら呆れられるかなぁとか怒られるかなぁとか考えると結局全然話せないのです。後でああ何で話せなかったんだろうとか思ったりして、だけどたまにお話するとああ呆れられた!とか怒らせちゃった!とか思って話さなければよかった後悔するのです。流川くんの顔がまた無表情なものだからついつい余計なことを考えたりしてしまいます。それにお話できたときはずっとずっといっぱいいっぱいお話したいと思うのにドキドキしてしまって心臓が爆発しそうになって早く話よ終われと思ったりしています。他にもあります。流川くんのバスケをしている姿が好きなのですが、バスケをしている姿を見てしまうと彼にとってはバスケが一番でバスケ以外見えていないということがわかってとても悲しくなるのです。だから彼のバスケをしている姿は見たくないのです。
話したくても話せない。話せて嬉しくても後悔する。たくさん話していたくても早く話し終わってほしくなる。バスケ姿は好きだけど嫌い。ああほらこんなにも私は矛盾している。







シュレーディンガーの猫
07.01.26