微妙にぐろいです。そんなに言うほどでもないですが。 ちょっとでもそういうのが嫌な方は見ないほうがいいです。 それでもよければスクロール ↓↓↓ 國春の首と、胴体と、それと、赤い赤い、真っ赤な血 吾代から連絡を受けて、訪ねた会社にあったものは、彼の首と、胴体と、たくさんの血。何で真っ二つになってるの。私は國春の、顔から肩の、あの首のラインが綺麗でとても好きだったのよ。その首がなくなっちゃったなんて。もう一度なぞりたかったのに。 國春の顎から、すうっと下へ指を這わせる。冷たくひんやりした首。すぐに机が当たって、本当に胴体がなくなったのと確認した。あんなに綺麗だったのに。ねぇ誰が國春を殺したの。どうせ殺すならもっといい方法があったでしょ。よりによって、私が一番好きだったところを真っ二つ。首と胴体を真っ二つ。犯人はひどいわね。私だったらもっと綺麗に殺してあげたのに。國春の綺麗なところ全部残したまま殺す方法って何があるのかしら。毒でも盛ればいいの？でもきっと、映画やドラマのように綺麗には死なないんでしょうね。 机の上が真っ赤。國春の血はこんなにも赤かったなんて知らなかった。真っ赤で、綺麗な國春の血。もしかしたら首のラインより綺麗かもしれない。机の上に広がった血を手で拭う。まだ乾ききってない血は手にべっとりとついた。真っ赤な血。綺麗だわ。國春の頬にその血をつけてみた。白い肌に真っ赤な血がとても映える。血をなぞるように頬へキスをした。　最後に見つけたわ。あなたの一番綺麗なところ。（07.08.26） タイトル配布元→capriccio