土方さんが近くにいるだけで、私の心はこう、光が照らされたみたいに明るくなって。土方さんがいなくなると、すごい、寂しくなってしまうんだよ。

「今日も土方さん、いないのか……」

昨日、週末まで出張とか言って出かけてったんだもんなぁ。まだ二日しか経ってないのに。会いたいなぁ、なんて。

「今日が水曜だから、あと1、2、3…4日、か」

指折り数えて、また寂しくなる。土方さんと一緒にいればきっと4日なんてあっという間なのに、なんでこうやって待ってると長く感じるんだろう。最後の会話ってあれだよね、 『行ってくる』と『行ってらっしゃい』だよね。あーそんなのかぁ。もうちょっとこう、ねぇ?6日間も会えないんだし、甘い言葉でも…でもそんなこと言う土方さんもやだなぁ。


ちゃん、ずいぶん沈んでるな」
「あ、近藤さん…」

やっぱりわかっちゃうのかなぁ。近藤さんがわざわざお茶を淹れてきてくれた。

「すみませんわざわざ」
「いやいいって」

熱いお茶を喉に通す

「なぁ、寂しいのはちゃんだけじゃないと思うぞ」
「え?近藤さんも寂しいんですか?」
「そうじゃなくて!トシも寂しがってるんじゃないかって話!」
「…土方さんが寂しがるとは思えないんですが…」
「そんなことないさ」

そうなのかなぁ。お茶を飲みながら思う。寂しいって思ってくれたら 嬉しいんだけど。

「6日間も惚れた女に会えないなんて寂しいに決まってる!」
「そうです、ね」

あ、なんか嬉しくなってきた。離れてても気持ちは同じなんだなぁ、なんて、少女マンガみたいなこと思っちゃたりして。

「近藤さん、ありがとうございます」
「?何が?」
「いいえ」


土方さんが帰ってくるまであと5日。帰ってきたらまず、思い切り抱きついてしまおうか、なんて。









          太陽を待つ朝顔みたいに


















07.06.14
ヒロインが朝顔で土方さんが太陽 太陽ってキャラじゃないけど
好きな人はみんな自分を照らす太陽みたいなもの!
あなたがいれば、沈んでたものも明るくなるんです