「、ケーキはいかがですか」

     「ありがとう」

     「、紅茶はいかがですか。あ、砂糖は一つしか入ってませんから」

     「ありがとう」

     「、カステラはいかがですか」

     「…遠慮する」

     「、ドーナツはいかがですか」

     「…遠慮する」

     「そうですか」

     「L、さっきからなんでそんなにいろいろ勧めてくるの?」

     「の欲求が満たされると思いまして」

     「私そんなに欲求不満に見える?」

     「いえ。そういうことではなく」

     「じゃあどういうこと?」

     「にできるだけのことをしてあげたいと思ってるだけです」

     「…だったらケーキも紅茶もいらないから、傍にいてよ」

     「今日はずいぶん可愛いことを言いますね」

     「Lが先に言ったんでしょう」

     「ああ、そうでしたね」

     「で、いてくれるの?」

     「が望むのなら」





      あのとき確かにそう言ったのに、あなたはもう傍にいてくれないのね




















      カタストロフィ

        今だってあなたが傍にいることを望んでいるのに










      06.11.05