、おはよう」
「あ、白石。おはよー」

朝、校門のところでクラスメイトの白石と会った。
靴を履きかえ、一緒に教室へ向かう。

「もうクリスマス一色だね」

12月。駅や商店街はクリスマスの音が絶えない

「謙也も張り切ってたなあ。クラスのクリスマス会の幹事やから」
「ねー」
も行くんやろ?」
「うん。彼氏もいないしね」

一緒に過ごしたい人はいるけれど、と思って白石を見る。

「寂しくクラスでのクリスマスですよ」
「それ言うならオレも同じや」
「白石なら、適当に女の子に声かければ誰か来てくれるんじゃない?」

からかうようにそう言うと、白石も笑いながら言う。

「じゃあ、声かけたら来てくれるん?」
「え?」

白石の言葉に、一瞬固まってしまう。
お、落ち着け、私。

「そ、そりゃあ、友達ですし」
「そうやなくて」

友達としてじゃなく、クリスマス。
そんなの私の都合のいいようにしか考えられない。

と、二人きりでやりたいんやけど」

教室はもう目前、私は鞄を落とした。

「どないする?」
「え、あ、や、やりたい!」

慌ててそう言うと、白石はにっこりと笑った。

「決まりや。謙也にオレとはキャンセルって言っとかんとな」
「…なんか言われそう」
「『バーカ』とか言われそうやな」

















直前キャンセル
12.12.24

メリークリスマス!














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