「…ん」
眩しい。もう朝なのか。
やだな、もう少し眠っていたいのに。
でも、仕方ない。そう思い目を開ける。
「…あ」
目を開けて、一番に飛び込んできたのは辰也の顔。
そうだ、今日は辰也の部屋に泊まったんだった…。
なんか、不思議な感じだ。
朝起きて、一番に見る顔が、辰也の顔なんて。
寝顔でもかっこいいなあ。
そう思いながら起き上がる。
時計を見れば、もういい時間だ。
「辰也」
「…ん…」
「起きて」
「…もう少し…」
辰也の体を揺すってみるけど、生返事をするだけ。
…自分で寝起き悪いって言ってたけど、本当なんだ…。
「辰也…わっ!?」
もう一度名前を呼ぶと、辰也に腕を掴まれてベッドの中に引き寄せられる。
「…もうちょっと、こうしてよう?」
「で、でも、もう」
「だって今日は練習もないしさ」
辰也は抱きしめる力を強くして、キスをする。
い、いやいや!
「で、でも」
「」
私を制するような声。
その声で名前を呼ばれると、私はいつも動けなくなる。
「朝起きて一番に見る顔がなんだよ」
「う、うん」
「すごく、幸せだ」
辰也はもう一度キスをする。
そんなの、私だって。
「私も、昨日、寝る前に最後に見たのが辰也で」
「うん」
「今日、最初に見たのが辰也で、すごく、幸せ」
辰也はまたキスをする。何度も、何度も。
頭がボーっとして、ドキドキして、辰也のことで頭がいっぱいになる。
「」
「ん…」
「まだ、起きたい?」
辰也は薄く笑ってそう言う。
散々、あんな熱いキスをしておいて。
「…意地悪」
「ははっ」
もう一度キスをする。
まだ起きたばかりなのに、もう何回目か、わからない。
「おはよう」を言うのは、まだ先になりそうだ。
グッドモーニングコール
13.04.09
拍手でグッドモーニングコールの話になったので…
みなさんグッドモーニングコール知ってますか
私はりぼんっ子です
感想もらえるとやる気出ます!
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