7月1日は「氷室の日」らしい。
「そんな日あるんだ?」
「うん。いとこが言ってたよ。そこだけの習慣みたいだけど」
私の彼氏の苗字が「氷室」だと言ったら、同い年のいとこがちょっと笑いながら教えてくれた。
「氷室饅頭食べるんだって」
「饅頭?」
「うん。氷室って書いてあるお饅頭」
「へえ」
「面白いよね。こっちのほうにもあればいいのにな〜」
「氷室の日?」
「うん。お饅頭も食べたい」
お饅頭…というか甘いものが好きなので、氷室饅頭を食べてみたい。
いとこ曰く、すごくおいしいらしい。
「じゃあ、オレに食べられちゃうのか」
「……」
「どうしたの?」
辰也が言うと、妙にあれというか。
その、変な意味に聞こえると言うか。
「にだったら食べられてもいいかな」
「!」
そう言って辰也は私にキスをする。
そのまま、体がその、後ろの方に。
「た、辰也」
「ん?」
「いきなり、どうしたの」
「今日は氷室の日らしいから、に食べてもらおうかと」
辰也はもう一度キスをする。
どう考えても、食べられるのは私の方だと思います。
氷室の日
13.07.01
7月1日は氷室の日と聞いて
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