「あ」 数学の授業の前、今日使うと言われていた問題集を家に置いてきたことを思い出したアル。 面倒だけど借りに行かなくてはいけないアル。 そう思って教室を出ると、ちょうどの姿が。 「おお、、ちょうどいいところに」 「劉、どうしたの?」 「数学の問題集忘れたアル。借りたいアル」 「ああ、持ってるよ。ちょっと待ってて」 そう言っての教室の前にあるロッカーまで付いて行く。 そうしたら氷室がやってきたアル。 「何やってるの?二人とも」 「氷室。数学の問題集忘れたアル。だからに借りるアル」 「へえ。じゃあオレが貸すよ」 「え?私貸すよ?」 「いいから。はい」 そう言うと氷室は手早く自分のロッカーから問題集を出した。 「…ありがとうアル」 「どういたしまして」 「…も大変アル」 「何が?」 氷室はにっこり笑ってそう言う。 …いや、どう考えても大変アル。 「、頑張るアルよ」 「…うん、まあ、別に…」 を励ましてみたけど、ちょっと困ってるけど満更でもなさそうな顔を見て、 ああ、こういうのをお似合いのカップルって言うアル…って思ったアル。 紫原編← top →福井編 13.01.25 |