「…」
「辰也」

唇を離して、見つめ合う。
私も辰也も、思っていることは一緒だろう。

「…辰也」

辰也の胸に手を当てる。
辰也の心臓も、ドキドキ言ってる。

「…」

辰也が私にキスをする。
触れるだけの物から、段々、深いものに変わって行く。

「…っはあ」

でも、足りない。
何度キスをしても、足りない。

「ん…っ」

辰也は自分の上着を脱ぐと、荒々しく私のカーディガンとブラウスのボタンを外す。
ベッドに行く時間すらもどかしいのか、床に座ったままだ。

「わっ！？」

辰也は私を強引に引き寄せると、私を辰也の足の間に後ろ向きに座らせて、後ろから抱え込む格好にする。
そのまま左手で抱きしめて、右手で私のブラジャーを捲り上げる。

「」
「あっ…」
「声、我慢しないで」
「…っ、でも」
「聞きたい。の感じた声が、聞きたいんだ」

辰也は私の胸を弄る手を下に移動させる。
下着の上から秘部をなぞられて、顔が赤くなる。

「…もう、こんなになってる」
「…っ」

キスをして、少し胸を触られただけで、私のそこはもうぐしょぐしょになってしまっている。

「」
「…だって…っ」

なんだか今日は、触られるだけで妙に疼いてしまう。
変な、感じだ。

「あっ！」

辰也の指が、下着の隙間からナカに入ってくる。
私のソコは、辰也の指をあっさり受け入れる。

「あ、ああ…た、辰也、なんか…っ」
「…」
「なんかダメ…っ、あっ、へん、変になりそ…っ」

指でナカをかき回される。それだけで、頭が溶けそうだ。

「あっ、あ…っ、やあ…！」

辰也の腕を掴んで快感に耐える。
辰也は左手で私の下着を剥ぎ取った。

「あ、やだ！」
「よく見える」
「や、やあ…っ、あっ！」

辰也は私の両足を大きく広げさせる。
恥ずかしい場所が丸見えになって、顔が真っ赤になった。

「や、あっ、ああ…っ」
「閉じちゃダメだよ」
「はあ…っ、あ、あっ、辰也…っ」

足を閉じようとしても辰也がそれを阻止する。
ナカに入れる指を二本に増やして、もう片方の手で胸の先端をぎゅっと掴む。

「た、辰也…、あっ、だめ、ほんとに…っ、おかしくなっちゃう…っ」
「おかしくない、可愛いよ」
「…ん、ふ…っ」

辰也は私の顔を自分のほうに向かせると、深いキスをする。
長い長いキス。
ゾクゾクと、快感が全身を駆け巡る。

「辰也っ、あっ、ああっ！」
「好きだよ」
「ん、わたし、私も…っ」

辰也の指が動くたびに、体が跳ねて、声が出る。
恥ずかしいけど、快感の方が上回る。

「あ、あっ、辰也…」
「、もっと可愛い顔見せて」
「…っ、あ、ああ…、イっちゃう…っ」

全身を強張らせた後、ガクンと体の力が抜ける。
体を辰也に預けると、辰也はちゅ、と音を立ててキスをした。

「オレも、おかしくなりそうだ」

辰也はそう言うと、私の上着を全部脱がした。
そして私の体ごと自分のほうに向かせて、自身を取り出す。

「あ…っ」

辰也は私の腰を浮かせると、私の秘部と自身を擦り合わせる。

「、ゆっくり降りてきて…」
「ん…」
「そのまま…」
「…っ、あ、はあ…」

ゆっくり腰を下ろして、辰也のソレを飲み込んでいく。
辰也の顔も赤くなって、いつも以上に艶っぽい顔をしている。

「…」
「あ、やあ…深い…っ」

深すぎる挿入に、辰也にしがみつくように抱きつく。
ぞくぞくする。頭がボーっとして、溶けそうだ。

「あっ！ああっ、や、っ…」
「」

辰也が腰を動かし始める。
やたらと敏感な今日の私の体は、自分でも驚くような声が出てしまう。

「あっ、ふ…」
「、声我慢しないでって言ってるだろ」
「あっ、だ、って…っ、変、変な声…っ」
「変じゃない。可愛い声だ」
「ん…っ、き、嫌いになったり、しない…？」

辰也は急に動きを激しくして、もう声を我慢することもできない。

「あっ！や、やあ！」
「嫌いになるわけないって、言ってるだろ」
「あっ、や、ん、うん、うん…っ！」
「まだわからないなら、教えてあげる」
「あっ！？あっ、や、やあ…！だ、ダメ…！」

辰也は私の感じる場所を激しく突いてくる。
今、そんなところ責められたら、

「あっ、ダメ、や、やあ…っ！」
「感じてる顔も、声も、全部オレの物だよ」
「ふ、あ、ああ…っ、辰也…っ」

もう体を支えていられなくなった私は、後ろに倒れそうになる。
辰也は左手で私の体を支えると、右手でそばにある大き目のクッションを掴むと床に置いた、
繋がったまま、そこに私を寝かせる。

「…苦しい？」
「へ、いき…だから」
「…」
「やめないで…」

苦しい。息をするのもやっとだ。
だけど、止まらない。想いが、止められない。

「…あっ！」
「…」

また律動が始まる。
もう思考がどろどろに溶けて、繋がった体のどこまでが私で、どこまでが辰也なのか、わからなくなる。

辰也と繋がってる、一つになってる感覚。

「あ、あっ、辰也、好き…」
「オレも、…」
「ん…っ、ふ…」

舌を絡め合って強く抱きしめあって。
本当に、全部、全部、一つになってる。

「、好きだよ…」
「…っ、私も…っ、あっ！ん、ああ！」

涙で視界が歪む。
もう見えるのは、辰也だけ。

「…っ、あ、イく、イっちゃう…っ！」
「…っ」
「あ、ああ…っ！」

何度目かわからない絶頂を迎えて、辰也も私の中でイった。

「く…っ」
「ふ、あ…」

辰也は私にキスをした後、私から自身を抜いた。

「…っ、はあ…」

床に体を預けたまま、肩で息をする。
苦しい。だけど、

「…、大丈夫？」
「ん…」
「ごめん、まだ、足りない」
「…辰也…」
「まだ、もっと、したい」

呼吸を落ち着けて、起き上がって辰也に抱き着く。

「…私も」
「」
「私も、足りない…」

苦しいし、体も重いけど、でも、足りない。
辰也がもっと、欲しい。

どうして一つになることを怖がっていたのか、わからない。
今はもう、抱きしめたときの隙間すら埋めてしまいたいと思うほどなのに。


もう一度、キスをした。
まだ、足りない。もっと。







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13.10.04





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