黒バスプラス ログ
ツイッターにあげた黒バスプラスのログで
サイトにある短編を140字にしたものです

氷室/
「外国語の簡単な上達法、知ってる?」
「えっ!何それ!?」
氷室の言葉に思わず立ち上がる
「外国人の恋人を作ればいいんだよ」
「え…」
「オレは外国人じゃないけど、英語喋れるよ」
氷室は私の髪を梳きながらそう言ってくる
「だから、どう?」
どうなんて、そんなの答えは決まってる
Lesson1


氷室のアイスがおいしそうで、一口分けてもらった。
「どう?」
「おいしいよ」
「いや、そうじゃなくて」
彼はなぜか苦笑する。
「このアイスの名前の意味、知ってる?」
「え、ラブポーションって。…!」
少し考えて、思い至る。
「オレはもう、効いてるよ」
ラブポーションは、恋の媚薬
恋の媚薬

「…目にゴミが入った」
辰也にそう言われ、顔を覗き込む
「大丈夫?…っ」
直後、心配したことを後悔する
「何するの」
「キス」
「ゴミは」
「どこか行ったみたいだ」
「…キスしたいなら、嘘吐かないで言えばいいのに」
そう言うと、辰也は笑顔で答える
「だって、君の驚いた顔が可愛いから」
可愛い「」

お風呂上りの私に辰也がすり寄る
「猫みたい」「そう?」
「うん」
「…猫がお風呂上りに寄ってくる理由知ってる?」
「?いい匂いするから?」
「いや、自分の匂いがしなくなってるから、またつけるために寄って来るんだ」
そう言って私にキスをする
「オレの匂い、しなくなっちゃったな」
しるし

「辰也の髪って綺麗だね」
「そうかな」
「触っていい?」
「いいよ」
了承を得て、辰也の髪を撫でる
「サラサラだね」
「そうかな」
「いいなあ」
「…オレも触っていい?」
「いいけど、私の髪ごわごわだよ?」
「いや」
辰也は薄く笑って、私の腰に手を回す
「髪じゃなくて、全部に触りたいな」
触りたいの


花宮/
「今日エイプリルフールだよ」
「へえ」
花宮は興味なさそうな顔をする。
こいつこういう行事本当に興味ないんだなあ。
「ねえ」
「なんだよ」
「私のこと、好き?」
そう言ってみると、花宮は一瞬目を丸くする。
「大っ嫌いだよ」
それはいつも素直になれない彼の、今日だけの愛の言葉
「大嫌い」